5月16日(土) 曇
鉄道を利用して、第33番那古寺で結願を迎える
ルートを計画している。
千葉エリアの坂東札所の中で、第28番龍正院は
霞ヶ浦に比較的近く、房総半島からは遠く離れている。
JR成田線滑河駅から徒歩20分の距離である。
電車の運行状況は1時間あたり1本程度である。
霞ヶ浦周辺の常陸七福神と龍正院を参拝する。
10時に出発し4ヶ寺を巡り18時に帰着。
走行200km。
坂東第28番 滑河山 龍正院 十一面観世音菩薩
利根川右岸の国道356号を河口に向かって走行する。
尾羽根川排水機場前の信号交差点を右折し程なく
龍正院に到着する。
仁王門の前の駐車場は車2台しか駐車できない。
仁王門には大きな注連縄がかけられている。
仁王門から本堂が間近に望める。
境内にはカヤやサクラの巨木が目立つが
綺麗に整備されており、明るく感じた。
納経所の周りも綺麗に手入れされている。
納経の際、ご婦人からコゲラとアオバズクとフクロウの
スナップ写真を見せていただいた。
フクロウは龍正院の小さな境内で営巣するそうだ。
思わぬ所で鳥の話題となり楽しい札所巡りとなった。
滑河より潮来市を目指す。
国道51号を走行し、霞ヶ浦にかかる北利根橋の
たもとで天然ウナギの幟に導かれ昼食をとることにする。
創業300年を誇る川魚料理の老舗割烹とある。
経木に墨書された、とてもシンプルなメニューを見せられた。
2600から5000までの4桁の数字が200乃至400刻みで
並び、その横に1桁の数字が書かれている。
たとえば「 3000-3 」 だけである。
4桁はウナギの大きさによる「うな重」の価格であり、
1桁の数字は、霞ヶ浦で獲れた天然ウナギを
提供できる数量なのだそうだ。
2800を注文すると、ウナギが小さくて薄いといわれた。
それならば、どれくらいなのと問うても要領を得ない。
どんな「うな重」が出てくるのか見当もつかない。
あれこれとうるさく質問をする。
メニューには三河産養殖の「うな重」も有り、養殖の梅@1,800が
霞ヶ浦産天然@3,000に相当することが分かった。
@3,000を注文し食す。身がしっかりとして脂ものっている。
肝吸いに入っていたウナギの肝がとても歯ごたえがあった。
潮来市 長勝寺 福禄寿
三門から仏殿まで、真っ直ぐに潔く整っている。
桜の季節は見事だろう。
元禄期に水戸黄門様の肝いりで整備されたそうだ。
行方市 西連寺 寿老人
仁王門から振り返ると、霞ヶ浦が一望できる。
晴天の日は素晴らしい景色だろう。
境内には二体の銀杏の古木が聳えている。
石岡市 西光院 毘沙門天
ご本尊の十一面観世音菩薩は、霊木に彫られた
立木観音様である。
GWに訪れた日光中善寺の観音様と同じである。
立木に彫られた伝承を持つ観音像は東日本に多い。
毘沙門天も観音様と同じ宝蔵に祀られていた。